長年DV相談員をしていて、決して相談者に言えないことがありました。
それは、「あなたがけしかけていますよ」という本音です。
DVの現実
DVと聞くと、日常的に暴力を振るわれるケースをイメージするかもしれません。しかし、実際にはそうではないケースも多いのです。
妻の側が:
・激しい口調で責め立てている
・夫の自尊心を奪うような厳しい言葉を投げかけている
・感情的になり、何度も同じことを責め続けている
といった行動を繰り返し、結果的に夫の手が出てしまうケースがあります。
もちろん、暴力はどんな理由があっても許されません。暴力は傷害罪に該当する行為です。しかし、背景を考えると、「言葉の暴力」がなければDVに発展しなかったのでは、と思うことも少なくありませんでした。
男女の違いとその背景
女性はコミュニケーション力が高い傾向があります。それは、歴史的な背景によるものだと考えられます。
・狩猟時代:
男性が狩りに出ている間、女性はコミュニティの中で子どもを育てる必要がありました。協調性や言葉によるコミュニケーション能力が重要だったため、自然とその力が発達しました。
一方で男性は、コミュニティの中で話すことよりも、黙って獲物をしとめる能力が求められました。この歴史的な背景が、現在の男女間のコミュニケーションの違いにも影響を与えていると考えられます。
- 女性:口が武器になる
- 男性:力が武器になる
手を出すことは絶対にNG!
暴力はどんな理由があっても断じて許されません。しかし、女性側の言動が相手を追い詰めてしまい、結果として暴力を誘発しているケースがあることを知ってほしいのです。
DV相談員として感じたこと
相談を受ける際は「女性の気持ちに寄り添う」「相談が途切れないように指摘は控える」を徹底していました。しかし、心の中では「女性の言動を少し改めれば、DVそのものが生まれなかったのでは」と感じることもありました。
もちろん、生まれ持って暴力的・支配的な気質を持つ男性もいます。しかし、多くの男性は女性の接し方次第でDV加害者に変わってしまうことも事実です。
未来への提案
今日は相談員時代、決して口にできなかった本音をお話ししました。
夫婦で適切なコミュニケーション法を知らないまま、ささいなことで喧嘩がエスカレートし、さらにDVに発展してしまうケースを、これまで本当に多く見てきました。
ですが、正しいコミュニケーション法を知り、実践することで、夫婦関係がこじれるケースは大きく減らせると感じています。
私が考える正しいコミュニケーション法の第一歩は、
「相手の話をジャッジせず聞く」こと。
つい「それは違う!」と心の中でアンテナが発信してしまうと、責め攻めモードに切り替わりやすくなりますよね。それが衝突の始まりになってしまいます。
まずは、正しいかどうか?判断する思いをグッとこらえ、「聞く」に徹してみてください。すると、不思議なことに、相手の態度や他言葉にも少しずつ変化が現れるはずです。
今後も、どうすれば夫婦関係をより良くできるのか、ブログを通じてお伝えしていきます。DVや夫婦関係で悩む方のお役に立てますように。
一緒に「夫婦関係勝ち組」を目指して、進んでいきましょう!